HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-52


『・・!///』

(小さな頃から、育ててきた。 ソラは、今や立派に成長し。
王子の風格を備えていた。 何より、自分の胸に飛び込んだソラがたくましく。
光を受ける水色の髪も。 輝く笑顔の水色の瞳も。
人々から愛される愛きょうを持ち。 たまらない愛しさが込み上げた。)

「くっくっ。 理屈を並べ立てても、だめだな。」

「え?」

(セナは、ソラの背に触れようとして、そっと、止めた。)

「もう、お前のことを思い始めている。」

(思う様にならないという表情を浮かべるセナに、ソラは不思議そうに瞬いた。)

「ん?」

「気をつけて、行け。」

「お前もだ、ピュア。 私の代わりに、王子を守れ。」

(セナの言葉に、ピュアは幾度もうなずいた。)

「!///;; はいですっ!///v ピュアっ!///v セナさまの分までっv」

「この心は、ソラさまとともにありますっ!v」

(ピュアのクリーム色の瞳は、幸せに輝いた。)

(大巫女は、そっと、ミイを傍に呼んだ。)

「ミイや・・。 おいで。 よう、一人でがんばったのぅ。」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ