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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-53


「おばあちゃんっ!///; 元気だった?」

(ミイは駆け寄り。 小さな老婆は、可愛い孫娘の頬に、しわの温かな手を添えた。)

「わしは、ミイが笑顔であれば元気じゃ。」

「ミイや、よくお聞き。」

(巫女は、明るい茶色の瞳を見つめながら、そっと、その。
オレンジ色の短い髪を撫でた。)

「次期王となるべきであった、最初の王子。

ルイは、罪を犯した・・。」

「そして、王女リュウジュもまた。」

「異界の地で、愛する者のために、命を投じた。」

「愛とは、強き力じゃ。」

「時には、その者の命さえ捨てさせるのじゃ。」

「立ち向かうは、愛しかない。」

「かつて、闇の魔女リザも、己の愛がために呪いをかけた。」

(ミイは、聞き逃すまいと。 明るい茶色の瞳を、大きく見開きながら。
頷いた。)

「呪いは、この世界を滅ぼすのじゃ。 必ず、滅ぼす。」

「ソラは、そのただ中へ、ゆくと決めた。」

「ミイや・・。 ソラを、絶望から救え。」



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