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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-54


「“闇の樹”の“最後の王”は、・・死ぬ。」

『おばあちゃん・・っ!』

(巫女の目は、強く。 揺るがぬ未来を見つめていた。 ミイの中に、熱く。
反する想いが湧き上がり。 負けぬよう、強く。 言い返した。)

「ううん。 そんなことっ、させないもんっ!///」

「ソラっ! 行こうっ!」

(ミイは、ソラに振り向き。 その手を取った。)

(ソラは、水色の瞳を揺らし、頷いた。)

「ああっ。 みんなっ! また来るっ!」

「サラ、がんばれよっ。」

(去り際、ソラは、サラの美しい手をとり、励ました。)

「ええ。」

「ピュア。 こちらへ。」

(サラはそっと、呼び寄せると。 皆に聞こえぬよう、小さな声で、
ピュアに告げた。)

「はいですっv」

「・・ピュア。 闇の魔導師、ザキは。 無事でいます。」

「自らの力を戒めるため。 自ずから、牢に入っているのです。」

「それで、少しでも。 闇の力が、静まればと・・。」



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