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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-55


「案ずることは、ありませんよ。」

「サラさま・・っ!///;」

(ピュアはほっとし、思わず涙ぐんだ。)

「エアリエル国と、次元の旅人たちに、

“闇の樹”の王に、光の樹の祝福を・・。」

ゴォォォォーッ!

(サラはその手に、今はわずかになった、命を生み出す力を集め、
聖なる樹に、人々の上に、光の粒を降らせた。)

シャラララッ・・

(金の輝きは、降りしきり。 舞い散る花びらに、ソラは振り返った。)

『サラ・・。』

(魔法は再び、次元を越え。 手を取り合う3人を、異世界。 地上へ導いた。)

『頼む。 もう少しだけ、待ってくれ・・。 もう少しだけ、がんばってくれ。』

ゴポポポッ・・

(まるで、水中を泳ぐように。 3人の身体は、魔法の水鏡を抜け、
風見市水族館の、大水槽の前に、戻った。)

ピチャンッ・・!

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