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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-67


「紫苑様の気持ちを、考えたことがあるのですかっ!」

(傍で、見守っていた紫苑は、驚き。 菖蒲を止めた。)

「・・菖蒲さん・・っ!///」

(だが、夏樹は、菖蒲を睨んだ。)

「分かっていないのは、菖蒲だよ。 僕に、ここで見ていろと言うのか?」

「僕は、後悔したくない・・。」

「あの時、戦っておけばよかったと!」

「二度と、後悔はしたくないんだ・・っ!」

(紫苑と菖蒲は、息を飲んだ。)

「大丈夫だ。 僕は、大丈夫だよ。 菖蒲。」

「僕は・・、誰かを悲しませたり、しない。」

(深い紺色の瞳は、優しく微笑み。 菖蒲は、ゆっくりと、その手を。
夏樹の腕から離した。 深い紺色の瞳は、炎のように燃える力を宿し。
もう、菖蒲に止めることは出来なかった。)

「うっし! 行くぜ、夏樹!」

(水色の瞳は輝き。 力強い手が、夏樹を導いた。)

「ああ。」

(ソラは魔法に備え、手を差し伸べると。 ミイと、ピュアに向かって呼びかけた。)

「反撃開始と、行こうぜっ!」



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