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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter97 『共に。』 97-68
「うんっ!」
「はいです〜っ///v」
「イルカショーまでには、帰ってくることっ! OK?」
(ソラは、夏樹にウインクした。)
「・・! くすくすっ。 OK.」
(深い紺色の瞳は微笑み、夏樹はうなずいた。)
コォォォーッ
「《闇の力を秘めし鍵》《解き放て》・・!」
***
(ソラの放つ呪文が、聖の創り出した異空間を揺らした。)
(遠くに気配を感じながら、聖は、金色の瞳を細めた。)
「行っておいで、夏樹・・。 どう戦う?」
バザッ・・ バサバサッ・・
(金の瞳が、物音に振り返った。 巨大な、円形の、ガラスケースの実験室を前に。
たたずむ聖に向かい、いくつもの資料が。 まるで、投げ捨てられる様に、
放りだされた。)
「彩。」
(聖は、資料を拾うようすも見せず、銀の髪をなびかせ、彩に詰め寄った。)
「夏樹の容体はどうだ? 君ならわかるだろう・・。」
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