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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter97 『共に。』 97-7
(ソラは、笑った。)
「大丈夫。 まだ、異界へ続く、次元の扉は。 閉まったままだ。」
「セナの魔力も全ては届かない。 俺に、アシストしてくれるだけで良い。」
「(チェッ) 光の魔法、もっと勉強しときゃよかったぜ。 どうも合わなくて、
やめちまったから。」
「くっくっ。 セナが怖かったしよ。」
(不安げに小さくその場で足踏みしながら、ミイは明るいオレンジ色の短い髪を
ゆらした。)
「も〜っ/// 言い出したら、聞かないんだからっ。」
「王子・・/// セナさまだけじゃない、国中の人に反対されて・・。」
「国を追放されちゃうかもよっ; 下手したら、夏樹さんの命だって・・
危ないのに///;;」
(隣に立つ、背の高いソラを見上げた。 真夏の太陽が、透明に、髪を照らす。
水色のビー玉のような瞳は、きらきらと輝いていた。)
「その時は、刺し違えても良い。」
「友達の一人も守れないで、俺は、王なんかになれない。」
(ソラの視線は強く。 明るく、決意は揺るがない。)
「俺は、嘘はつきたくない。」
「“鍵”をきっと見つけると。 みんなに約束して、地上に来たんだよ。」
「けど。」
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