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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-74


(側で、赤い翼に包まれながら、ミイは瞳を輝かせた。)

「///夏樹さん・・っ!///」

(ソラはうなずき。 水色の瞳は、煌めき微笑んだ。)

「行くぜ、ミイっ! 異世界、エアリエルに繋ぐ。」

「ピュア! セナの魔法の力を引き寄せるぞっ!」

(ビー玉のような、水色の瞳の輝きに。 ピュアは、大きな瞳を瞬かせ、
うなずいた。)

「!/// はいですっv///」

ゴォォォーッ バササ・・ッ!

(赤い翼は、4人を包み。 異空間を渡りながら、善と光を追いかけた。)

「・・っ。 はぁっ。」

『そうだ。 僕は、一人じゃない。』

***

ピコンッ・・ ピコンッ・・

(善の魔法が、光を圧迫し。 途切れそうになる意識の中、自分と“欠片”を捕え、
移動してゆく、異空間の中で。 光は、通信機に点滅する青い光が。
少しずつ、こちらへ近づいてくるのを、見た。)

「・・夏樹・・。」

(うっすらと目を開けた、辺りは“闇”に埋まり、視界は黒く流動する粘土質の流れに
染まり。 黒い雫が、身体と目の前を覆い尽くす。 微かに見えた、通信機の中の、
青い光は、確実に。 光に向かっていた。)



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