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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-78


(呪文は、地上で戦う、ソラの声と重なった。)

「「《解き放て》・・!」」

***

***

(ソラは、夏樹に向かい。 魔法陣を放った。
水色の輝きは、煌めき。 夏樹を覆った。)

コワァァァーッ!

「「《光の城壁》・・!」」

ギラギラギラギラ・・! ゴワァッ・・!!

(水色の魔法陣は、火花を散らし、輝き。 色彩を変えた。)

(上空から出現した、透明に輝く魔法陣が、巨大に煌めき、辺りを照らしながら。
ソラの魔法陣にぶつかり。 大きな、金色の雨を降らせる。
花火の様に、黄金色に色彩を変え、夏樹の身体を覆った。)

***

(湧き上がる風の力は、破壊された異空間のかべを通し。
聖に届いた。)

フワッ・・

「風・・。」

(聖は、金色の瞳を細めた。)

「道は一つ・・。」



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