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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-80


『僕は、怖くて。 何も出来なかった。 “闇”は僕を狙っていたんだ。』

『強くならなければ、誰かを守れない。』

(深い紺色の瞳が、夜空のように煌めき、上空の“闇”を見据えた。)

(ピュアは、光の魔法が、夏樹の身体を覆う様を、目を輝かせて見た。)

「///! セナさまとっ、ソラさまのっv 光の魔法がっ!/// 夏樹さまにっ!///v」

(辺りを眩い光で覆う、魔法に。 ピュアは喜びに飛び跳ねた。)

ギラギラギラギラッ・・! ゴオォォォーッ!

「きれい・・っ///」

(ミイは、眩しそうに、その様子を見た。 魔法が出来たと確信したソラは、夏樹に頷き。
ミイに、右手を差し出した。)

「《闇の力を秘めし鍵》《解き放て》・・!」

「《時の守護》」

コォォォーッ!

(ソラの手は、水色の光に輝くミイの胸元から。 巨大な剣を引き抜いた。)

「《光の剣》・・っ!」

ギンッ・・!

「ソラ・・っ!///」

(夏樹の胸から湧き起こる風は、闇の力をはらみながらも。 輝く金の雨を受け。
暗い闇の色は、不思議な煌めきを帯び。 巻き起こす風が、深い紺色の髪に、
長く白い手足に、頬に。 生き生きと活気に満ちる、深い紺色の瞳に。)



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