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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter97 『共に。』 97-83
「光さん・・。」
(意外な光の言葉に、夏樹は、深い紺色の瞳を揺らした。)
「わからないの? どうして、聖が、お前を外に出したのか・・。」
「あいつは、お前を追っている奴と同じだ・・。」
「“鍵”がほしい。 傍に置いておいて・・、お前を殺したいと思うことが、
恐ろしいんだよ。」
「それとも・・。 お前の手で、殺して欲しいと。 願っているかだ。」
(光は、地面に横たわったまま、苦い顔をした。)
「知っているよ。」
(深い紺色の瞳は、穏やかに微笑んだ。)
「でも、僕は。 あがこうと思う。」
「格好悪くてもいい。」
「最後まで、貫けなくても。」
(夏樹は、どこか嬉しそうだった。 戦えるということが、奥底から、夏樹を鼓舞し、
全ての痛みや不安を、消し去っていた。)
「僕は、FOTのメンバーだよ。」
「僕は、戦える。」
「守りたい人が、いるんだ。」
(戦いのただ中にある時。 深い“闇”に触れれば触れる程。 一人の人が、
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