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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-9


変えたいと、願う気持ちは。 ソラと同じだった。)

「ああ。 そうに決まってるだろ。」

「うしっ! 気合い入れてっ。 みんなの分、水族館チケット買うぞ〜っ!」

「・・って、ああっ・・。」

「・・待て。 ・・っと、俺と、ミイと、ピュアと。」

「夏樹に紫苑ちゃんに、菖蒲・・。 佐織さんに、駆に・・。」

「春人先輩に・・チイちゃん。」

「うおぉぉ〜っ!/// 先輩っ! せんぱいっ!せんぱ〜いっ!///;;」

(人混みの中、先頭を切って、様子を見に行くと。 先に歩き出したソラとミイと
ピュアだったが。 思わぬピンチに、ソラはみんなのもとに走って引き返した。)

「うるっせ〜な、水色頭。」

「だまって順番取って来い。」

(仙崎は、冷めた目で、ソラを見下ろした。)

「・・助けて先輩っ。 入館料めっちゃ高いっ;;」

「知るか。 お前が、全員分おごるって言うから、俺は付き合ってやってるんだ。」

「こんな時だけ、可愛い顔すんじゃねー。 お前、王子なんだろ?」

(ソラは愚痴った。)

「あ〜あ〜ぁ。 こんな時だけ、王子扱い?」

(チイは笑った。)



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