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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-94


「晃だ。」

(晃は、鋭い切れ長の瞳で、ソラを一瞥した。)

『赤い羽根・・。 空間を渡ったのか、聖の力を越えるとは、大したものだ。』

「俺は、ソラ。」

「晃さんかっ、強いな〜っ!」

「それに、そちらはっ、めちゃくちゃ美人っ!」

(ソラの目は、晃の隣に降り立った、美しく可憐なワンピース姿の葵に、
釘付けになった。)

「///ソラ〜っ!///」

(ミイはむくれた。 葵は微笑み、そっと、小さなミイの目線にしゃがみ、挨拶した。)

「うふふっ。 可愛い方ね。」

「私は、葵よ。」

「晃さん。 光のところへ行くわ。」

(晃は頷いた。)

「ああ。」

「もう一息だな。」

「葵は、海岸沿いを。 俺は、この通りを一掃する。」

「ええ。」

「では。 ご機嫌よう。」



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