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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-95


(葵は、優雅に微笑んだが。 爆発的な力を湧き起こすと、強い“闇”たちを、
覆い尽くすほどの影を生み出し。 上空へと舞いあがった。)

「すげーっ!」

(ソラは、興奮しながら。 水色の瞳を輝かせた。)

「気を抜くな。 ソラ。」

(晃の言葉に、ソラは、力強く頷いた。)

「ああっ! 了解っ。 ピュア、もう少しだ。 がんばろうぜ。」

(その時、ピュアが、魔法のステッキを片手に、意気込んだ。)

「(んんっ!) ソラさまっv」

「はいですっ! ピュア、とっておきの魔法をかけるです〜っ♪v」

(そう言うと、張り切った様子で、ピュアは呪文を唱えた。)

「《闇の力を秘めし鍵》よv」

「《我に力を》《解き放て》」

「ま・・っ、まてっ! とっておきって、まさか・・っ!」

「《虹のシャボン》〜v」

(ソラは慌てて、ピュアを引き戻したが。 嬉しそうに唱えた、ピュアの呪文が。
異空間の天井に、壁に。 軽やかな音を立て、弾けた。)

ポンポンッ ポンッ ポンッ

「わわわっ!/// ピュアっ! それっ! きれいなシャボン玉がでるだけの魔法だろっ;」



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