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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter97 『共に。』 97-96
「泡まみれになる〜っ!///」
(ソラは、虹色に輝く。 シャボン玉の嵐に、目を閉じ、手で覆い。
頭を隠した。)
キラキラキラッ
(輝くシャボン玉は、辺りを照らし、風に乗りながら。 FOTのメンバーが、
打ち消してゆく、“闇”を追いかけ。 辺りを、
明るい光で包みこんで行った。)
「きれいです〜っv///」
「うふふっ/// ほんとね! あっ! 夏樹さんだっ/// こっちこっち、
夏樹さ〜んっ!///」
(ミイは、ピュアと一緒に、笑いながら。 次第に明るさを取り戻す空の向こう。
風に乗り、シャボン玉と上空を旋回する。 夏樹の小さなシルエットを眩しそうに見た。)
***
(遠く、病院の中庭で。 青葉は、小さな青い色のひよこを、
そっと抱きしめていた。)
「ぴよちゃん・・。」
「・・・。 嘘、ついちゃった・・。 わたしは嫌な子ね。」
「二人の幸せが。 本当は怖いの。」
「気持ちを閉じ込めているのは・・。 わたし。 わたしなの。」
「夏樹くんのことが・・好き。」
「こんな気持ち、消えてなくなればいいのに・・。 紫苑ちゃんのことが、
うらやましい。」
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