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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter97 『共に。』 97-98
(これには、夏樹は、少し機嫌をそこねた。)
「格好って・・。 もしそうなら、もう少し。 ましにするよ。」
「こんな状態なのに。 格好つけてるように、見える?」
(肩をすくめた夏樹に、光が笑った。)
「ははっ。 確かにな。 晃、俺は。 夏樹が来てくれて助かったよ。」
「あいつ。 葵のことも探しているみたいだったし。」
「とんだ奴に、好かれたな。」
(葵は、長い睫毛を瞬かせた。)
「まぁ・・。 怖いこと。 くすすっ。」
(晃は、ため息をついた。)
「ふぅ。 状況は、ソラから聞いた。」
「これからは、まず。 俺たちを呼べ。 分かったな。」
『こいつを見ていると、時宗のことを思い出す。』
『背負いきれない程、細い肩に背負っても。』
『涼しい顔をして・・。』
(晃の前で、透き通る程白い肌に、深い紺色の瞳が。
笑った。)
「もし、奪いに来たのが、聖でも。 助けに来てくれた?」
(晃の、切れ長の。 黒い瞳が微笑んだ。)
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