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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter98 『境界』 98-104


「大丈夫だ。 戻って来た。」

(通信機を見つめ。 深い紺色の瞳は、ソラに微笑んだ。)

「ああ。 迎えに行くか!」

(夏樹は、嬉しそうに微笑み。 ソラの腕を取り、引き戻した。)

「待って。 二人にさせてあげよう。」

(ビー玉のような水色の瞳は、鮮やかに煌めいた。)

「おおっ!」

「みんなっ、お菓子どれがいい?」

(ソラは、部屋の片隅で。 盛り上がり始めた女の子たちの輪の中に、
飛び込んだ。)

「///! わわっ/// ソラ〜! 今、恋のお話真っ最中なのっ!///」

「何っ! 興味あるっ。」

(ソラはミイと紫苑の隣に割って入り、嬉しそうに二人を見た。)

「///言いにくいでしょっ!///;も〜///」

「あははっ。 何でだよ。 な〜?」

(二人の間で腰を下ろし。 ソラはくつろいで座り、側に立つ夏樹を見た。)

「くすっ。」

(夏樹は、穏やかな気持ちで微笑んだ。)



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