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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter98 『境界』 98-107
(夏樹の視線の先に、楽しそうに熱を込めて、
祖国のことを語る、ピュアと。 嬉しそうに真剣な眼差しを向けるソラと
ミイがいた。)
「はいですv 魔法はいろんなことができますv」
「ただ一つ。 亡くなった方を、甦らせること以外は。」
(女の子たちは、興味深げにピュアの話を聞いていた。)
「恋の魔法なんてのもあるの?」
(佐織はベッドの上に肘をつき。 楽しげに笑った。)
(ポニーテールの髪先が、美しくくつろいだ背中に揺れるのを。 駆は眩しそうに
見ていた。)
「ありますv///」
(夏樹は、隣に立つ菖蒲の顔を見た。)
「分かりやすいやつ。」
(ふいに深い紺色の瞳が、間近に揺れたので。 菖蒲はどぎまぎした。)
「え?」 (夏樹は、自分のことのように。 嬉しそうに微笑んだ。)
「良かったな。 菖蒲。」
(菖蒲は、四角い黒縁眼鏡の奥で、瞬いた。)
「ふふっ。」
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