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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter98 『境界』 98-109


「ひとつだけ。」

「ピュアは聞いたことがありますっv」

「時を戻すことができる。 魔法のアイテムが存在すると・・。」

(女の子たちの目は、輝いた。)

「ええ〜っ///」

「大好きな、絵本の中に登場してきますv」

(真面目に聞いていた女の子たちは、顔を見合わせ。
笑った。)

「ピュアちゃん可愛い///」

「なんだ絵本か〜。」

***

カタンッ

(薄雲の隙間から、月光が見え隠れする。
揺れ動く心のように。 暗い影の合間に、鋭く、銀色に輝く。)

「ここを・・、去るのは、惜しい。」

「橘。」

「ここは、僕と皆の家だから。」

「・・、思い出は、尽きない。」

「けれど。」



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