HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter98 『境界』 98-112
(時雨は、苦しみに似た表情を浮かべ、目をわずかに閉じた。)
「命を、狙われているんだぞ。」
(晃は笑った。)
「可笑しいか? そうだな。」
「心とは。 計り知れない。 力を持つものだ。」
「友がそれを失うというのなら。」
「止めねばなるまい。」
***
カタッ・・ コトンッ
「しっ。 し〜、静かに。」
(抜き足差し足。 ベッド脇に顔を出したソラは、人差し指を口に当て。
内緒のポーズで皆にウインクした。)
「安心した顔で寝てる。」
(ソラは感慨深く。 寝顔を見て笑った。)
「/// ほんと、かわいい・・///」
(佐織が、ソラの横で覗き込み。 ミイも瞬いた。)
「/// ぐっすり眠っているみたい///」
「ねぇ。 起こさないように、隣の部屋に行って話そう。 あとは紫苑に任せて。」
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