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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter98 『境界』 98-13
(青葉は思わず、反論した。)
「・・でも、それは、夏樹くんたちが・・。」
(はっとし、青葉は口をつぐんだ。)
「・・、何か知っているの? 青葉さん。」
(彩は、表情を変え。 青葉を見据えた。)
「・・っ、いいえ。」
(それは、イエスに聞こえたが。 かたくなに口を閉ざし、身体を緊張させる様子に。
彩は、青葉から離れ。 追及することを止めた。)
「そう。」
(力なく一息つき。 機器を片付けると、表情を切り替え、
笑顔を作った。)
「今日は、早くお休みなさい。」
「それじゃあ。」
キイッ
カララッ パタン・・
(夏樹を想う、青葉の顔を。 心の中から振り払い、彩は廊下に出た。)
***
『・・決断、すべき時ね・・。』
「一刻の猶予もない。」
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