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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter98 『境界』 98-22
(疑わしげに、頬を膨らませるミイに気を取られ。 ソラは混雑するビュッフェ会場の
人混みにつまずきかけた。)
「っとっと、すんません。」
「ん? なんだ、菖蒲か〜。」
(ぶつかったのが、燕尾服のホテルマンかと思ったソラは、振り向いた菖蒲の、
眼鏡の奥の優しげな笑顔に。 笑った。)
「賑やかですね。」
(シャンデリアの光で、四角い黒縁眼鏡がきらりと光り。 艶やかに一つに縛った
後ろ髪が、
しなやかな燕尾服の肩に揺れた。)
「どうしたんだよ? やけにモテてるじゃん。」
(くっくっと、肩を揺らして笑い、ソラは菖蒲を見てニヤリとした。)
「・・。 小さなお嬢様方が、チョコレートファウンテンのやり方がわからないと、
おっしゃいますので・・。」
(菖蒲は少し困りながら。 自分を取り囲む、小さな子供たちに連れられ。
甘い香りのするデザートコーナーに押し出されていった。)
「早くはやくっ♪ マシュマロっ!」
「わたし、バナナ〜♪」
(ソラは、子供達の光景を見送り。 笑った。)
「くっくっ。 あいつ執事っぽい。」
「///? 執事でしょ。」
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