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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter98 『境界』 98-24
(席についていた、春人と、駆は。 顔を見合わせた。)
「ぷっ。 くっくっくっ。」
(駆は吹き出し。 春人はあきれて、肩をすくませ。 目の前の料理に手を伸ばした。)
「お前な・・。 見てねーで、食えよ。」
「(もぐっもぐっ)・・。 ソラは食わなくてもいいが。 お前は食え。」
「(これ、うまいな。) いいな。」
(春人は、皆がそろうのを待たず、食べ始めた。)
「くすっ。 そうだな。」
(夏樹は笑った。)
『夏樹くん・・。』
(声をかけようと、紫苑が顔を向けたとき。 湯気と良い香り。
大きな音を立てて、二人の背中から、山盛り料理の大皿が。)
(テーブルの目の前を一気に埋めた。)
ドンッ ドンッ ドンッ!
「ん・・。」
(夏樹は瞬き。 顔をあげた。 背中から、椅子越しに満面の笑みを浮かべているソラが、
顔を覗き込んだ。)
「おまたせっ!」
「いっただっきま〜すっ!」
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