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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter98 『境界』 98-3


「見てみようか。」

ガララッ

(追いついた夏樹は、ピュアの隣で、大きな窓を開け放った。)

ヒュオォォォーッ

「気持ちいい風〜っ。」

「あれは、灯台っていうんだ。」

(クリーム色のふわりと長い髪が、夏の夜風に舞い上がる。 いつの間にか、側に来た
ソラが、夏樹の隣に立ち。 ピュアに解説した。)

「今は、真っ暗だけど。 あれだ、あっちが海だろ。」

「船に、場所を教えてるんだよ。」

「ふぅ〜んv///」

「ソラさまっv 夏樹さまっv 月がきれいですね〜v」

(ミイも傍により、並んで夜空を見上げた。)

「ほんとっ!」

「紫苑ちゃんっ、来て来てっ。」

(ミイは、ソラと夏樹、ピュアの間で、小さな背を伸ばし。 飛び跳ねた。)

『///』

「・・、うん。」

(紫苑は、少しためらい。 夏樹の隣に立った。)



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