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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter98 『境界』 98-58
「俺は、わかっている・・。」
「答えてくれ。 彩。」
(祈るように、天を仰ぎ見ると。 剛は、彩を思い。 着信画面を閉じた。)
チャッ・・
ピピピッ
[「剛くん? こちらオペレーター静乃。」]
[「空間移動の準備が整ったわ。 誘導するわね。」]
(声に目を開けた剛は。 息を吸い込み。 深く呼吸した。 握ったこぶしに力を込め。
熱を帯びる豊かな全身の筋肉と。 見開いた目には、強いエネルギーが満ちていた。)
「おう!」
(白い歯を見せ、剛は笑った。)
ババババッ シュンッ・・!
(不安定に遮られる、空間を踏み外さぬよう。 静乃は力強く行き先を示し。
剛は、みなぎる力をほとばしらせ。 戻るべき場所へ。 FOT本部を目指した。)
***
「“闇”の魔術・・?///」
(ミイは、不安げな瞳で。 ソラと、夏樹を見た。)
「“鍵”を探してる。」
チリッ・・
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