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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter98 『境界』 98-60


「そうだろう、みんな!」

(ソラは皆の顔を見た。 うなずき。 ミイは頬を染めた。)

「ソラ///」

(夏樹を誘うように、ソラは手を差し出した。)

「俺が、必ず止める。 心配するな。」

(夏樹の心は揺れた。)

「だから、今は。 素直に喜べよ。」

「また戦えるように。」

『ソラは、一緒に戦おうと言ってくれる。』

『終わらせることが出来ない僕に。 チャンスがあると言ってくれる。』

「・・ソラ。」

(ソラの言葉に応えることは、優しさに甘えることに思えた。 けれど、夏樹は。
ソラの手を握った。)

「ありがとう。」

(ソラはニッと微笑んだあと、明るく肩をすくめた。)

「飛んでいきてーのは、やまやまだが。」

「FOTも近くにいる。 “闇”が止まってる間、夏樹を休ませろって、

口すっぱく晃さんにいわれた。」



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