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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter98 『境界』 98-74


ザブ〜ン・・

(ソラは幸せそうに、湯船に沈んだ。)

「酔ってんのか、てめーは?」

(春人は、あきれ、ソラの隣で湯につかった。)

「未成年っす。」

(ソラはふて腐れ、タオルを水色の髪の頭に乗せた。)

「はっはっ。 夏樹は?」

(駆も隣につかり。 姿が見えない夏樹を探し、辺りを見た。)

「湯気で酔ったって〜。」

(ソラは頬をふくらませ。 ぶくぶくと湯に沈んだ。)

「はぁ? まだ入ってねーだろ。 くっくっ、ほんと苦手なのな。」

(駆は吹き出し。 3人は、肩を並べ、身体に染み入る温泉を楽しんだ。)

***

カポーンッ キュッ シャーッ・・

「ミイちゃん、背中流してあげる。 どれどれ。」

(ピュアが、長いクリーム色の髪を。 泡でもこもこにし、洗っているのを見て、
佐織は微笑んだ。)

「ピュアちゃんは、温泉はじめて? 海はどうかな? 明日はいっぱい泳ごう♪」



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