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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter98 『境界』 98-8


「温泉・・は、苦手だけど・・。」

「早く行こう。」

「何か、食べたい。」

(夏樹の笑顔を見て、皆の視線が合った。 とたんに笑顔がはじけ、
皆、素早く立ち上がり、ドアに向かった。)

「うん♪」

「ああっ!」

「「行こうっ!」」

***

【・・迷って・・いるのね・・。】

(耳元で聞こえる声に、金色の瞳が揺れる。)

「迷う・・? 僕が・・。」

(異空間に吹く風に、さらされた銀髪は、乱れ。)

(月光を浴び、光の滴を受け。 一筋輝き、黄金色の瞳を覆う。)

「迷っていないよ・・。」

「ただ・・。」

「“闇”の呪縛から、一時でも解放された。 彼が。」

「僕には、眩しい・・。」

(夜露に濡れる、バラのガーデンの中に、聖は立っている。)



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