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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter98 『境界』 98-86


「“欠片”を手に入れたい奴らには、必要になるだろう。」

「あいつのこと。 しっかり見ていよう。」

(ソラの気持ちに、ピュアは深くうなずいた。)

「///ソラさまっv はいです!」

(廊下の向こうから、皆に遅れて、春人と菖蒲が来た。)

トッ トッ

「皆、戻ったか。 菖蒲と一通り外も見て回って来たが。」

「今のところ、問題ない。」

(春人の優しさに、ソラは感謝した。)

「ありがとう。 春人先輩。」

(春人は、返事の代わりに、にがい顔をしてみせた。)

「礼はいらねー。 お前が素直だと、気持ち悪い。」

「;;」

(邪けんにされ、ソラは意気消沈した。)

「菖蒲。 お前も疲れてるだろ。 少し休め。」

「今日だけじゃない。 俺たちはずっと。」

「夏樹の側にいるんだからな。 長期戦だぞ。」

(菖蒲は、春人の言葉が嬉しかった。)



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