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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-11


「どうして。 僕を置いて行った。」

「ああ・・、そうか。」

『君が・・いない。』

「これほど、苦しい世界はない・・。」

(男は目を閉じ、繰り返す夢の中に。 その想いを隠した。)

「・・これが。 僕の罪だ。」

「能力者が、人を愛する程、罪深いものはない。」

「僕の力は彼女を侵食し。 彼女を殺した。」

『僕が、いくらでも代わりになる。』

『だから。』

『彼女を返してくれ・・。』

***

『古い記憶は。』

『予期せぬ時に甦り。 僕の心に君を刻みつける。』

***

***

ギギギッ・・

ガチャンッ・・



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