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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter99 『決意』 99-17
『赤く染まる彼女の手が。 小鳥を乗せ、
祈るように、胸元にかかげた。』
(深い紺色の短いソバージュの髪が揺れ。 祈りの言葉と同時に。
胸元の、美しいビーズ飾りのアクセサリーが、きらきらと光った。)
(その煌めきは、ビーズを揺らす。)
『輝いているのは、胸元の飾りではなかった。』
『彼女自身の胸元から、光は、湧き出でる。 屈折し、
血流に乗り、強く。 白い肌を眩しく輝かせた。』
キィィィーンッ・・
【聖なる“鍵”の力よ・・。】
ドクンッ・・!!
【・・目覚めよ・・。】
(紺色の瞳は輝き。 小さな唇が、微笑む。)
・・ドクンッ・・!!
***
***
「・・ん・・。」
(夏樹は、紺色の瞳を開いた。 夜明け前に目覚め。 ホテルの一室で、
開いたカーテンの向こう。 窓の向こうに、わずかに明るみ始めた、空を見つめていた。)
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