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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-34


『風が使えるってのは、はったりか? おい?』

『一人すぐ使えるのを、仕込めって、上から言われてんだよ。 てめーがやらねーなら、

お前がやれ。』

『・・んだ。 まだ居たのか?』

『帰れ、屑が。』

『必要なのは、お前じゃない。』

***

『千波ちゃんだけなら、幸せだったのに。』

『・・かわいそうにねぇ・・。』

『ここだけの話よ。 異形の子供が生まれたらしいわ。』

『怖いわねぇ・・。』

『そのせいで、お母さん。 すっかり弱っちゃって・・。』

『お父さんにも、捨てられたって聞いたけど。』

『あら? 違うの? うっふっふっ。』

『でも、故郷に居られなくなって。 逃げて来たのは、本当らしいわよ。 うふふっ。』

***

「・・どうして。」

「僕を、生かしてくれたんだろうか・・?」



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