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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-42


チリンッ・・

(紫苑は、夏樹の胸元に光る、小さな銀色の指輪を見た。)

「はっ・・。」

(指輪は、目に見えない、不思議な力を発し。 まるで、“鍵”の在り処を、
敵に示しているようだった。)

『・・いらないわ。』

『・・こんな怖い、“鍵”の力なんていらない!』

『お願い。 夏樹くんを守って。』

***

***

【大丈夫。】

【きっと・・出来る。】

【それで・・、

良いのよ・・。】

***

***

『もう一度、その涙を見せてくれ。』

『夏樹。』

『君が、絶望の淵に沈む時。』



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