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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter99 『決意』 99-43
『僕は、彼女と再会するだろう。』
ゴワァァァ・・ッ!
キン・・ッ
(まるで、空間の向こう側にいる夏樹に向けて。 中空に伸ばされた、
聖の大きな手は。 何か、不思議な力に阻まれ。)
(チリチリと、指先を痺れさせた。)
『・・・。』
(聖はいぶかし気に、銀の指輪の光る右手をかざし、ランプの灯りに煌めかせると、
オレンジ色の輝きに。 金色の瞳が揺れた。)
「間もなく、夜明けでございます。」
(橘の言葉に、聖は遠く、彼方。 夏樹の居る、空の向こうを思った。)
「明日だ・・。」
「僕は・・、彼女と再会する。」
***
***
「・・はぁ。」
「もう、大丈夫。 ありがとう。」
「粒樹が、聖の記憶を。 僕に見せてくれた。」
「粒樹の夢を見た気がする。」
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