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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-58


「あいつは。」

「聖は・・。」

「夏樹と、戦いたがっている。」

「その気持ちは、わかるが。」

「そうはさせない。」

「あいつを止めるのは、俺だ。」

(続いて、晃は、光を見てニヤリと笑った。)

「それに。」

「俺がどこにいようと、敵は来る。」

「光、お前なら、傍で俺を守ってくれると思ったが?」

(思いがけない晃の言葉に、光はきょとんとした。)

「どうだ? 自信がないか。」

(光は、片手を腰にやり、淡い光を集める瞳を。 光らせた。)

「ふざけるな。」

「やられたままに、しておけるか。

一矢報いるつもりだ。」

(その言葉に、晃は満足そうに微笑み。 姿勢を正し、皆へ顔を向けた。)

「よし。 皆、聞いてくれ。」



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