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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-60


(輝く皆の顔に、晃もうなずき応えた。)

「風見市街と、海浜公園から、砂貝海岸へ配置する。」

『式神が、時々俺を迎えに来る。』

『そちらの世はどうだ?』

『時宗。』

『この世は、争いばかりだ。』

『だが。 まだしばらく、俺は、本当のお前に会えそうもない。』

『まだこの世に役目がある。』

(晃は、テーブルの上に出現させた、風見市の模型を前に。
メンバーに指示を出し。 同時に、心の片隅で、思いを馳せた。)

『いつかお前と、冗談で話したか。』

『今・・、

FOTを、指揮するのは俺だ。』

『時宗・・。』

『お前を忘れられないわけじゃないが。』

『今なら。』

『お前がふと、戻って来るんじゃないかと・・。』

『俺の前に。』



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