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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-64


「ん?」

(ふいな菖蒲の言葉に、夏樹は瞬いた。)

「誰が見ていなくとも、私が知っています。」

「きっと。」

「誇れると、思います。」

(今度は、夏樹が、わずかに頬を染めた。)

「・・っ。 いつから、聞いてた?」

(菖蒲は、こらえられずに、笑った。)

「・・おそらく。 初めから、全部。」

(菖蒲の言葉に、夏樹は耐えられず。 思い切り、背の高い菖蒲を、力まかせに
引き寄せようと。 その高い背中と、腕に両手をかけ。
満身の力を込めて、波打ち際に、引き倒した。)

『!///』

「うわっ・・! 夏樹様っ・・! すみませんっ! 離し・・っ///」

「!」

ザバーンッ・・ ザザザザッ・・ バシャシャッ・・!

「・・っ! 信じられない。 何をなさるんですかっ!?」

「ああ〜・・、ああ〜っ・・!」

「今朝、着替えたばっかりなのですよ・・!」



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