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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-70


「きれいだね。」

「うん。」

(夏樹と紫苑は、波と、砂浜を。 そして皆を染めてゆく、朝の陽ざしに、
眩しそうに目を細め。 その温かな光から、目を逸らせずにいた。)

「スカート濡れちゃったね。 大丈夫?」

(夏樹が紫苑の足元を気遣うと、佐織が微笑みかけた。)

「大丈夫よね。 すぐ、水着になるからっ。」

「え///」

(どぎまぎする紫苑に、佐織は耳打ちした。)

「夜はどうだったの?/// 夏樹くんと何かあった?///」

「///!/// (ううんっ・・!///) 何も・・。」

(紫苑は、言い。 自分に自信がなくなるのを感じた。)

「何も・・っ!? へぇ・・。」

(冷ややかな佐織の視線に、夏樹は瞬いた。)

「ん・・。」

(明け行く太陽は、空と海を青く染めた。 ソラは、顔を輝かせ。
夏樹の肩を抱いた。

「あ〜、あれだ。 それは、男としてどうかと思うぜ。」

「ここはひとつ。 朝日に向かって、叫んだらどうかな?」



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