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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-71


(意気揚々と、水色の瞳を輝かせ。 ソラが夏樹の肩をたたくので。
夏樹は、顔をしかめた。)

「・・。 心の中で、願うことにする。」

「誰かに聞かれるから。」

(紺色の瞳を細め、横目で菖蒲を見た。)

「(んん・・)///」

キキッ カチャンッ コトンッ

(気まずそうに目を逸らす、菖蒲の向こうで。 春人と駆が、カラフルなパラソルと
テーブルを組み上げ。 白い砂浜の上に、心地良い場所を作り上げた。)

(広げた、鮮やかなレジャーシートに、大きな可愛らしいピクニックバスケットを
千波が置いた。 風が、レジャーシートと、パラソルを揺らし。 朝日に光る。)

カチャッ カチャッ

「みんな〜っ♪ お腹減ったらこっちおいで! おにぎりと、サンドイッチあるよv」

(千波はバスケットを開き、可愛らしく。 テーブルを飾り始めた。)

「うおっ。 うまそっ!///」

(パラソルの下を、ソラが覗き込む。 太陽は熱を増し。 青空が広がっていた。)

「いろんな果物持ってきたのv フルーツソーダ作ろうと思ってv」

(張り切る千波の取り出した、果物の香り。 氷で冷やしたソーダの瓶が、滴で光り、
皆を誘った。)

「俺、先に泳ぎて〜っ。 腹も減ってるけどっ。」



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