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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-75


(ピュアの可愛さに見惚れていた佐織が、冷ややかな視線で、ソラを見た。)

「へえ〜・・。」

「ソラの趣味なんだ。 ほう。」

(ソラはなぜか慌てて、ミイを見た。)

「いやっ、ちょっと、ピュアっ!///」

「そうだけどさ。 っ、じゃねー。 そうじゃねーけどっ/// 似合ってんだろ。」

(ソラの隣で、夏樹は笑った。)

「くっくっ。」

(夏樹は、隣で、紫苑が波に濡れてしまったスカートの裾を、気にしているのを見た。)

「・・、着替えて来る? 写真とるって言ってるね。」

「え? えっと・・///」

(そわそわしている紫苑に、夏樹は促した。)

「ソラと待ってるよ。 ミイちゃんと着替えて来たら。」

(紫苑はなかなか勇気が出なかったが、嬉しくなって。 うんうんと頷いた。)

「/// うんっ///」

(紫苑が、ミイと連れ立って、砂浜を戻ってゆく様子を。 後ろ姿を、
夏樹は、眩しそうに見送り。 砂に足を取られそうになった紫苑に、一瞬。
差し伸べようとした手を、わずかに躊躇い、戻した。)

「・・・。」



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