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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter99 『決意』 99-76
(夏樹は、辛そうな表情を浮かべ。 砂浜に、そのまま腰を下ろした。)
「・・つらそうだな。 身体きついのか?」
(夏樹は、うつむいたまま。 首を振った。)
「・・。 いや。」
(声をかけ、隣に。 砂浜に、腰を下ろしたのはソラだった。)
「思ったより。 自分に出来ることって、少ないなって思って。」
「“闇”を止めることも、簡単じゃない。」
「ソラや、皆の力を、借りてばかりだ。」
「僕の、心次第のはずなのに、思うようにならない・・。」
(揺れる深い紺色の瞳を。 横顔を、ソラは見つめて瞬いた。)
(水色の瞳は、輝き笑った。)
「くっくっ。 お前、ほんと自分のことに鈍感な。」
(むっとして、夏樹は顔を上げた。)
「は?」
(ソラは、気持ちは分かる。 という様子で、強く頷いた。)
「わかるぜ。 気持ちを抑えるのは大変だ。」
「ミイもさ。 ちっちぇーんだけど。 たまに、たまにな・・。 ドキッとするとき
あるんだ。」
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