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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-77


「けど。 あいつは、巫女を目指してる。」

「俺は、手も足も出せない。」

「その感じ、似てるだろ。」

「あ〜、あれだ。 能力者ってのは、やっかいだな。」

「・・でも、まだだめだと決まったわけじゃねー。」

(ソラは、夏樹の隣に座り、肩を強く抱いた。)

「方法を、一緒に考えようぜ。」

「抑えるなよ。 夏樹。」

「心のままに、生きろよ。」

(水色の瞳の輝きは強く。 夏樹に、出来ると思わせた。)

(ソラと出会ったころ、記憶を忘れ。 力の使い方を知らなかったソラを、
夏樹が励ました様に、今は、ソラに励まされた。)

(照れくさい思いに、夏樹は話を逸らした。)

「・・。 何の話だよ。」

(目を逸らした深い紺色の瞳に。 ソラは、ニヤリと笑った。)

「ん〜・・。 恋の話?」

(夏の太陽が照り付ける。 心地よい海風が、二人の頬をなで。 髪を揺らす。)

「おっ! おわぁぁぁ〜っ!///」



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