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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-79


(ソラは、面白くなって、お腹を抱えて笑った。)

「あっはっはっ!/// な、男はつらいだろ。」

(ソラは夏樹をうながし、二人は立ち上がった。)

「ミイ! すげー、可愛いっ!!」

(青空の下で、ソラは。 グッドサインを掲げ。 ミイにウインクした。)

「行こうぜ。」

(駆けだす足元で、白い砂が舞い。 海風が、波しぶきをあげ。
夏樹は肌に、潮気を感じた。)

(紫苑は、太陽の下で、そばに立つ夏樹の。 肌から漂う冷たさを、
心地よく感じた。)

(普段ストレートの紫苑の髪は、可愛らしくカールし、鮮やかな水着を覆う、
白いレースの上に、軽やかにかかっている。)

「・・。 似合ってる。」

(鼓動が早くなる。 太陽に照らされる、細く、白い手足。 胸元が女性らしい、
腰に覗く、ビキニの色彩が鮮やかで。 レースのタンクトップからわずかに見えるだけで。
夏樹の胸は、ざわついた。)

「/// ありがとっ///」

(紫苑は、目を合わせられず、下を向いたが。 紺色の瞳が、自分を見ていると思うと、
胸が高鳴り、頬が染まった。)

「夏樹くん。 さっき、」

「何を願ったの?」



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