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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-81


「(すぅ〜・・。)」

(駆は、深呼吸し。 真っ直ぐに前を見ると。 砂浜の中に、
佐織を探し、遠くから。 佐織だけを見つめた。)

「・・、佐織〜〜〜っ!!!」

「好きだ〜〜〜〜〜!!!!」

(駆は、海岸の端から端まで、ホテルの向こうにまでも、響く大声で。
告白した。)

『・・!・・///』

「・・しっ、信じられない・・っ、何言ってんのよっ!//////」

(佐織は、見る見る赤くなり。 美しいポニーテールを揺らし、
駆に駆け寄り、海に飛び込んだ。)

「・・好きだ。 聞こえた?」

(駆のたくましい茶色に焼けた腕が、佐織を抱き留めた。)

「///ちょっと!」

(いつもなら、軽くあしらい、手が届くはずなのに。 いくら押しのけようとしても、
殴ってやろうとしても。 強い腕が抱きしめ、動けなかった。)

「佐織、答えは?」

(波に濡れた駆の大きな手が、佐織の頬を包んだ。)

「/// ・・皆、見てるじゃないっ///」

「うん。」



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