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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-85


「・・ふぅ。 穏やかなのは、結界のおかげか?」

「それとも・・。」

(春人は、静かに、夏樹を見た。 夏樹の白い肌は、太陽の下で透き通り。
深い紺色の髪は、青空と海に溶け込む。 深い紺色の瞳は、穏やかに微笑んでいた。)

「あいつが、抑えているせいか。」

ザザーンッ

『夏樹を。 こいつらを、守り切れるように。』

(チイはそっと、春人に寄り添い、皆を見つめた。)

『みんなが、無事で、ありますように。』

ザザーンッ

(ソラは、青空と同じ瞳で。 夏樹を見た。)

「夏樹。 お前は、

生きることを考えろよ。」

「お前が戦わなければ・・、

誰も“闇”と戦えない。」

「皆を助けたいと思うなら。

お前も、幸せになれ。」

(ソラは、夏樹の考えを、見透かしている様だった。)

「・・ソラ。」



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