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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-86


(夏樹は、紺色の瞳を揺らし。 声に出さず、わずかに頷いた。)

(夏樹は、うん、と。 答えることが出来なかった。)

ザザーンッ

「うっし! んあ〜〜っ! 気持ちいいな〜〜っ!」

(ソラは、それでも。 夏樹の答えに満足し。 笑顔で、青空と海を見つめた。)

『俺が。 この地上と、エアリエル国を守る。』

(昇る太陽のように、熱い熱意が、ソラの水色の瞳に宿る。)

『エアリエル国のみんなと、地上のみんなが、幸せでありますように。』

(ミイは、ソラの隣に立ち。 目を閉じ、祈った。)

ザザーンッ

『・・魔法が力になりますようにですv』

(ピュアは、可愛らしく両手を組み。 祈った。 ふわりとカールするクリーム色の髪を。
海風が撫で。)

(隣のミイの、グラデーションのパレオの胸元に。 光るペンダントが揺れた。)

「・・っ。」

「エアリエル国が、近くに感じる・・。」

チリッ・・

(ミイは、不吉な予感に。 ペンダントに触れた。)



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