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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-88


「ゆらいでいるのですっ。」

(ピュアの大きなクリーム色の瞳は、揺らめき。 不安げにミイを見た。)

「“扉”が開いて。」

「エアリエル国と、地上が、つながるということ・・?」

(ミイのオレンジ色の瞳が瞬いた。)

『今は、扉がわずかにしか開いていない。 だから、魔力の小さな者しか、

通れないと。 聞いたけれど。』

「そして、魔女の“闇の力”を注がれた“扉”を通れるのは、“闇の力”を持つ者だけ。」

(ピュアは頷いた。)

「はいですっ。 そして、“闇”に属する、魔物などです。」

(ミイは、大きく瞳を開いた。)

「!///」

「ミイさまっ。 ソラさまっ。」

「挑むべき敵は・・、あの空の向こうからも。 やって来ますですっ。」

(ピュアは、青空の向こうを真っ直ぐに指さした。)

「・・“鍵”が、“扉”を開いてしまわぬように・・。」

(ピュアは、目を細め。 悲し気に夏樹を見た。)

「・・“鍵の力”と“心”を開放すれば・・。 夏樹さまの心は、救われるでしょう。」



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