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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter99 『決意』 99-90


「皆がいるし。」

「俺らは、エアリエル国の皆と、FOTと連携してる。」

「俺らの力は、小さいが。」

「味方がいる。」

(ソラは、波しぶきに濡れ、鮮やかな水色の髪と瞳を揺らし。
夏樹を見た。)

「夏樹。 戦う準備は、出来てるだろ。」

(水色の瞳の、強い輝きに。 夏樹は、真っ白な手で、
自分の胸元に触れた。)

(確かめるように、静かに呼吸する。)

トクンッ・・

『諦めろと、僕の本能が言う。』

『それなのに、願ってる。』

(夏樹は、波打ち際に立つ、皆の存在を感じた。)

(駆、佐織、チイ、春人、ソラ、ミイ、ピュア、千波、菖蒲の
笑顔がそばにあった。)

『・・夏樹様が。』

『夢を、叶えられますように。』

(そんな夏樹を感じ、菖蒲は。 誰よりも強く、願った。)



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