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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter99 『決意』 99-92
(紫苑は、不思議そうな顔をし。 瞬きし、微笑んだ。)
「・・夏樹くん?」
(紫苑の柔らかな白い肌に。 カールしたベージュ色の髪先が揺れる。
太陽に眩しく、白く反射するレースのタンクトップから。 鮮やかに覗く水着の色彩、
細い手足は、華奢で。 その笑顔は、わずかな力で崩れると。
夏樹にはわかった。)
『いや、だめだ・・。』
ドクンッ・・!
『あの異国の能力者と、同じ狂気が、』
『僕の中にも眠っているのではないか。』
『僕が、消えることなど、何も恐ろしくはない。』
『なのに・・。
君を傷つけるのは、・・怖い。』
(自分と向き合い。 夏樹は、迷った。)
「ソラ・・。」
「時々、思うことがある。」
「もし、この力がなかったら・・。」
「僕は、自分勝手だ。 誰かを、思うことが出来たらいいのにって・・。 思ってる。」
(夏樹の言葉に、皆が聞き入った。)
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