HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter99 『決意』 99-93
「どうして、皆。 僕の側にいてくれるんだろう。」
「味方がいてくれる。 それだけで、
ここにいて、頑張れるんじゃないかって、思える。」
「皆が、ここにいるのは、きっと奇跡だ。」
「一緒に戦えば、傷つき、何かを失うかもしれない。」
「だけど・・。」
(夏樹は、顔を上げ。 集う皆の顔を、一人一人見つめた。)
「誰かを傷つけ、大切なものを失っても。
叶えたい夢がある。」
「それは、僕のわがままだ。」
「皆を巻き込み、戦いに向かわせる。
それでも。」
「大切な人を奪った“闇”を。
終わらせたい。」
「“闇”のない世界を、創りたい。」
『たとえ。 そこに、僕がいなくとも。 君がいるならば。』
「僕の、命に換えても。
叶えて見せる。」
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』